Management Policy

運営方針

運営組織

ポートランド商工会運営の下、商工会組織の中の教育委員会が、ポートランド日本人学校の実際の運営及び管理にあたっています。教育委員会の役割は次の通りです。
  1. ポートランド日本人学校の予算、収支及び決算に関する事項。予算はポートランド日本人商工会理事会の承認を得るものとし、決算は理事会に報告するものとする。
  2. 日本人学校教職員の任免、給与、服務及び人事に関する事項。
  3. その他、ポートランド日本人学校に係わる管理及び運営に関する事項。
(注) 本校は補習授業校であり、各教科授業並びに学校公式行事の内容については教育委員会の管理下にあるものとします。また、それ以外の生活指導等については、第一義的には保護者の責任においてなされるものとします。
続き

本校の共通理解

  • 『日本人学校要覧』に記載されております通り、「子女が、帰国後日本の教育に円滑に適応することができるよう、日本の学校における日本国文部科学省学習指導要領に沿った国語・算数(数学)の学力の維持、併せて生活・生徒指導を行うこと」を目的として定義づけています。
  • 補習校での授業は、上記目的のために行なっております。日本語はその授業進行に際しての手段であり、本校は日本語を教えることを最終目的とした語学学校ではありません。
  • 従って入学時に、授業の理解に必要な日本語力を持ち合わせているかどうかを確認しています。平素現地校で英語による生活を行なっていても、補習校の授業の進行について行ける日本語力を維持し、また年齢・学年相応に向上させることが必要であります。
  • とりわけ、その言語能力の大切な基礎が形成される低学年においては、仮に日本語での会話力や表現力・理解力に難があると思われる場合には、ご家庭での日本語環境の見直しや、日本語習得に向けての一層の努力をお願いします(幼稚部・小学校低学年に関して)。
  • 補習校では、土曜日だけの授業で(日本で同じ内容を教えるのに要するより短い時間で)文部科学省が学習指導要領に定める内容を消化することを、必ず達成すべき目標としています。
  • この目標達成のためには、生徒が計画性のある家庭学習を行うことを前提とし、土曜日の授業はその確認であり、理解を深めるための補習である、という意識を持つ必要があります。
  • ただ、その意識をどのように培い、またどのように実行していくかを、平日に全く違うリズム・内容の生活をしている生徒が理解・実行するのは容易ではありません。その理解・実行の手段の一つとすべく、毎週(学年により量的な違いはありますが)宿題が出されています。勿論生徒にとって嬉しいものではないでしょうが、上記目的を生徒・保護者ともに御理解の上、前向きな取り組みをお願いします。
  • 当校では、国語と算数(数学)に絞った授業を行ないます。 
    理由は、国語と算数(数学)には日々の積み重ねが必要、言い換えれば、一時的暗記には頼れず継続的学習の中での論理的理解が不可欠だからであります。 科目数を増やすという希望が毎年保護者の中にあるということは学校運営側も認識しておりますが、徒に科目数のみを追って、結果どの科目も中途半端に終わるということは避け、原則土曜日のみという限られた時間と環境の中では科目数を絞り、しかしその2教科については生徒に十分に理解させることを意とするものであります。
  • 国語については、その学習が、日本人としての思考力・感性をもった人間に成長するための基礎となります。 語彙の増強・文章理解力の発達はそれぞれ思考力・感性の成長に欠かせません。
  • 算数(数学)は、一義的には数字や図形に関する理解や感覚を高め、その先には論理的思考力・分析力を構築させることに繋がります。
  • 補習校においては、国語と算数(数学)の基礎事項を生徒に理解させ、教師との、また生徒間での質疑等を通じそれを掘り下げていくことを行います。 授業を受ける際にそこで話されていることを内容的に十分理解するためには、家庭学習も重要な意味を持つことを御理解下さい。
  • 授業内容の理解度・習熟度が一定基準に満たない生徒を無条件で進級させた場合、上学年の授業が殆ど理解できず、結果的に本人が学習に対する興味を失い、決して本人のためにはならないこと、また、その生徒のみに対する指導に授業時間を取られてしまい他の生徒の授業進行に支障を来しかねないことから、当校では、理解度・習熟度が基準に満たぬ場合の留年制度を設けています。
  • 「留年」という言葉の響きから来るマイナスのイメージに囚われることなく、「生徒の学習理解度に応じた適切な選択」と御理解下さい。
  • 但しこれは決して安易に考えての留年を促進するものではなく、また留年により日本帰国後の適応(転入・進学)に問題が生じると思われる場合には、是非とも留年せぬよう努力すべきであることは論を待ちません。
  • 生徒の理解度・習熟度に大きな問題が見られた場合には、早めに先生より各家庭にフィードバックします。これは早い段階で生徒・保護者・教師(学校)が共通の認識を持ち、各家庭での努力により理解度・習熟度の遅れを取り戻し、留年などの事態になるのを避けることが目的です。時に耳障りと思われることもあるかも知れませんが、御理解・御協力下さい。
  • 日本人としての礼儀を身につけることは、実際に将来帰国するかどうかに拘らず重要であると考えます。 当校では、最低限の常識的な礼儀をも身につけさせるべく心がけています。
  • しかしながら、(家庭学習に関する依頼と重なりますが)当校は限られた時間・環境の中での補習校であり、生活指導に関しましても各家庭での躾が第一となります。
  • 礼儀の基本として、当校では「挨拶」を重視しております。特に練習をするというものではありませんが、学校のみならず家庭や近所づきあい等、全ての環境の中から育まれるものであります。大人が率先して模範を示し、実施していきましょう。
  • 特に高学年になると、現地クラブ活動などで欠席・遅刻・早退となる生徒が増加します。地域活動への積極的参加・貢献は生徒の精神的・肉体的成長を促進するものであり、決して悪いことではありません。
  • ただ、欠席・遅刻・早退が結果的に宿題の配布やテストの別途実施など、時として授業進行を妨げることになり得るのも事実です。入退室は極力休み時間に行う等、御協力をお願いします。
  • 止む無く授業を受けられないことによる学習の遅れは自己責任で取り戻すよう、生徒への認識徹底を各家庭におかれましてもお願いします。
  • 授業内容については教師が、学校運営の根幹に関しては教育委員会が、平素意見交換しながら責任を持って対処しておりますが、各クラスでの、必要に応じての先生との連絡(学級委員)や、通常授業以外の年間行事をスムーズに進めるための実行補佐(各行事担当)、また図書貸し出しや来客受付管理には、保護者の皆様の御協力が不可欠です。既に皆様が十分に御理解の上、これまでも保護者全員の前向きな御協力を頂いて参りましたが、今年度におきましても、同様の御理解・御協力を賜りたく、この機会に改めてお願い申し上げます。
  • 全世界、全米には色々な補習校がありますが、当校は保護者の皆様の積極的参加の度合いが大きく、それが他校から羨ましがられる校風(週1回ではありますが)や、学習理解度の高レベル維持を生み出しています。人数的にも、人任せにせずに皆で自ら作り上げていくに丁度いい雰囲気が、当校にはあります。今後もこの「手作り」の校風を大切にして行きたく、感謝の意を示すと共に、改めてこれまで同様の御協力をお願いするものであります。
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